失敗しないお部屋選び

間取り図でここまでわかる・入居前の5つのポイント

間取り図に家具を書き入れて各部屋ごとに広さを確認しよう

家具を書いて広さを確認

間取り1

間取り図には、LDK12帖、洋室6帖、など各部屋の広さが記載されています。その広さを漠然と眺めるのではなく、生活するのに十分な広さかどうか確認することが大切。

左の図面のようにマーカーなどで動きを色分けするとよりわかりやすいでしょう。お父さんは青い線、お母さんは赤い線、子供は緑やオレンジというように、それぞれのマーカーで、朝起きてから寝るまでの行動を描きます。図面を何枚かコピーして、家事をするとき、朝、夜と、時間ごとにやってみるとわかりやすいでしょう。

実際の動きを想像しながら線を描いていくと、一定の時間に人が集中する場所や、動きが交錯する場所、あるいは渋滞する場所が見えてきます。そういう場所にはゆとりのある部屋を選ぶほうがいい、など検討箇所が具体的にわかってきます。

動きを色分けし、図面の中に一日の動きを描いてみよう

家族の動きを図面の中に描いてみる

間取り2

使いやすい間取りは、部屋と部屋のつながりがスムーズで、人の動きが複雑に交差しないことです。これを確認するためには、図面の中を住んだつもりで動いてみること。

まず、もらった間取り図の中に新居で使う予定の家具を書き込みます。
寸法を測り、図面と同じ縮小率で正確にソファやダイニングテーブル、テレビなどを、置きたい場所に配置します。手持ちの家具のほか、転居後に買う予定の家具や家電も忘れずに。
寝室には、ベッドのほか、ドレッサーや洋服ダンスも書き入れましょう。

ここで、大切なポイントとなるのが、今の部屋の図面と比較すること。
例えば「今の部屋のリビングは家具も増えて狭くなってきたと感じているが、間取り図を確かめてみたら広さは10帖だった。今度は12帖の部屋を選べば少し余裕ができる」というように見ていきます。今のキッチンが使いやすいと思っていれば、それを基準にして新しい部屋のキッチンの広さを見て、家具の配置を考えましょう。

道路付けや隣家の建ち方を敷地図に表して周囲との関連を調べよう

敷地図を描いて周囲との関連を調べる

間取り3

住まいの快適さは周辺環境にも大きく左右されます。図面をみるときには家の中だけではなく、家の周囲との関連も考慮して適切な間取り図かどうか判断しましょう。

敷地図を描いてみます。何mの道路が敷地にどのように接しているか。隣の敷地がどのように接し、隣はどのような建物か。隣家については、大きな窓の位置なども書き込んでおくと便利です。

そこに、部屋の図面を置いてみます。チェック項目は、隣の建物の大きな窓とこちらの窓が向き合っていないか。風を取り入れる予定の窓が隣から丸見えだったり、隣との位置関係で、お互いの日差しを遮る配置、間取り図になっていないかという点も確認しておきます。
道路の人通りの多さや交通量なども合わせて調べておきましょう。

風通しがスムーズになっているか窓の位置を確認しよう

風の通り道を書き入れてみる

間取り4

風通しも間取り図でだいたい判断できます。図面に東西南北の方位を記入し、風の入り方を確認してみましょう。

風通しの良い間取りとは、風を取り入れる大きな窓に対して風が抜ける窓があるかどうか。対角線上にあるのが理想的。

家具の配置を決める際も、風の通り道を確認しましょう。

間取り図上の収納を塗りつぶして収納量をつかもう

収納を斜線で色分けしてみる

間取り5

収納数は十分かどうかを確認しましょう。図面の収納部分に斜線を引いたり、マーカーで塗りつぶしてみたりすると、どこにどのくらいの収納があるかひと目でわかります。

左の図面では、右下の和室には収納がありませんが、この部屋を何に使うか想像してみると、どんな家具が必要になるかわかります。